夜の散歩

真っ白で眩しい曇り空が嫌い。頭がキンキン痛くなってやる気が全く起きなくなるし、晴れの日より逆に日焼けしそうだし。今日はその天気で、早く夜になれとずっと思っていた。やっと日が落ちて、まさに水を得た魚みたいに自由な気分になったので、夜の散歩をした。

近所には、大通りに面する大きな公園があって、周りは明るいのにそこだけ高い木々に囲まれていて真っ暗になる。車通りもほとんどなかったが、ときどき直進したり左折したりする車のヘッドライトが真っ直ぐ公園に入ってきて、通り抜けて行った。雨上がりで地面がべちょべちょで泥が足についた。

電灯に照らされるジャングルジムがかっこよかった。無機質でちょっと不気味で、昼間のカラフルな見た目よりいいと思った。真っ黒だったり、もっと鉄骨みたいな感じのジャングルジムがあってもいいと思う。

飼い猫も窓から外に出て行ってしまい、すぐにベランダに帰ってきたがそこから家に入ろうとしない。しょうがないからゆっくり待つ。